イメージコンサルティング業界の現状と未来への備え
ここ数年、イメージコンサルティング(イメコン)の流行が急激に盛り上がり、業界全体が活気づいていました。しかし、近頃、その勢いがやや落ち着きつつあるのを肌で感じています。大都市では供給過多が目立ち、一部では集客の困難さや価格競争が激化しているという声も耳にします。
イメコン業界はこれから「淘汰の時代」に入る可能性が高いと考えています。このような状況下で、安価に数をこなすスタイルのサロンは厳しい競争にさらされるかもしれません。資格だけを安易に取得し、技術が伴わない診断士に頼るサロンでは、お客様の信頼を維持するのが難しくなりそうです。
では、私たちはどうするべきでしょうか?
協会では、今こそ「確かな技術」と「差別化された専門性」が重要であると考えています。これらを備えた診断士とサロンが生き残り、発展することができる。そして、時代がどのように変わっても、必要とされるのは「お客様の期待を超えるクオリティ」であると考えます。
協会員の皆様へのメッセージ
1. 技術の向上を怠らないこと
基本に忠実であることはもちろん、常に新しい知識や技術を学ぶ姿勢を持ち続けてください。業界が変化する中で、自分自身をアップデートすることが重要と考えます。
2. 自分の強みを明確にすること
他サロンとの差別化を図るために、何を強みにするかを考えましょう。パーソナルカラーや骨格診断だけでなく、そこから派生した新たな診断技術を取り入れることも有効です。
3. 高付加価値の提供を心がけること
薄利多売のモデルではなく、価格以上の価値をお客様に提供できるサービスを目指してください。これには、お客様に対する細やかな配慮や、心に響く提案力が求められます。
4. 信頼を築くこと
お客様との信頼関係が最も重要です。一度きりの関係ではなく、長期的に愛されるサロンを目指してください。そのためには、診断内容の正確さとわかりやすさ、アフターケアの充実が必要です。特にフォローアップに力を入れるのも一手と考えます。
業界の未来を共に切り開く
イメコンは、ただの流行ではなく、人々の自己肯定感を高める素晴らしい仕事です。この魅力的な職業の価値をさらに高めていくために、協会員の皆様と共に確かな技術のアップデートと新しい挑戦を続けていきたいと考えています。
業界の変化を恐れるのではなく、チャンスと捉え、自身とサロンを磨き上げていってください。
代表理事 山﨑真理子