イメコン冬の時代に向き合う – 次の春を見据えて準備する
イメージコンサルティング業界は、ここ数年で急速に成長し、多くの新規参入者が増加しました。しかし、現在では供給過多や価格競争の激化により、集客の難しさが増しています。特に、資金的に余裕がないサロンや、薄利多売のサロン、広告プラットフォームに依存しているサロンなどは厳しい状況に直面する可能性が高いと考えます。
このような時期こそ、焦って短期的な広告に頼るのではなく、長期的な視点で自社のホームページやブランド価値を育てることが重要です。一時的な広告出稿は、一過性の効果にとどまり、持続的な集客には繋がりにくいです。自社の強みや専門性を明確にし、顧客に信頼される情報を発信し続けることで、自然な集客力を高めることができます。
また、プラットフォームを利用しているサロンも多いかと思いますが、これらに過度に依存するのはリスクがあります。プラットフォームのアルゴリズム変更や規約変更により、突然集客力が低下する可能性もあります。そのため、自社の媒体や直接的な顧客との関係構築を強化し、安定した集客基盤を築くことが求められます。
冬の時代 いつまで
この「冬の時代」は、一昨年辺りから始まっていると考えられます。ではどのくらい続くのか。エステ業界の冬の時代は10年から15年続きました。エステ業界は年間市場規模が約 1兆円 以上（ピーク時）で、大手チェーンや個人サロンが多数存在する巨大市場です。一方、イメコン業界は市場規模がまだ 数百億円程度 と推定され、参入者は多いものの、エステ業界ほどの過当競争にはなりにくい状況です。現在の供給過多は、イメコン資格取得者や新規サロンの増加が原因です。しかし、 市場が成熟するにつれ、淘汰が進む ため、5～7年程度で落ち着く可能性があります。又需要の拡大可能性もあります。日本では、まだ地方都市や特定の層（男性や高齢者）への普及が進んでいないため、 新たな需要開拓 によって市場が広がる余地があります。
冬の時代をチャンスに変える方法
この「冬の時代」は、私たちが次の「春」を迎えるための重要な 充電期間 でもあります。以下のような取り組みが、この時期を前向きに活かす鍵となります。
1. 自己投資と技術向上
- 冬の間に技術や診断方法を磨き、他との差別化を図りましょう。
- 特に、顧客ニーズに合わせたカスタマイズや新しいメニューの構築を行い、春に向けた準備を整えることが重要です。
2. メニューとターゲットの再検討
- 今一度、サービス内容やターゲット層を見直しましょう。
- 価格競争に巻き込まれるのではなく、富裕層や自己投資意識が高い層に絞り込むことで、高単価・高付加価値のサービスを提供できます。
3. HPやブランドの強化
- プラットフォーム広告ではなく、自社HPやSNSを活用して「選ばれる理由」を発信し続けましょう。
- SEO対策やブログでの専門的な情報発信を通じて、自然流入を増やし、安定した集客基盤を作ることが可能です。
4. 長期的な視点を持つ
- 短期的な集客に頼るのではなく、リピート顧客や口コミでの紹介を重視する体制を整えましょう。
- 冬を乗り越えた後に、再成長を迎えるための計画を立てることが重要です。
イメージコンサルティング業界が直面している「冬の時代」は、表面的には厳しい環境に見えるかもしれません。しかし、本質的には、自らの強みを再確認し、技術と戦略を磨く絶好の機会です。真の価値を提供できるサロンのみがこの時代を乗り越え、次の春に飛躍するでしょう。
このような時代だからこそ、ともに学び、業界の先頭を歩むプロフェッショナルとして成長していただきたいと願っています。
