外見コンサルティング業界の現在地と、私たちのこれから
近年、外見コンサルティング業界を取り巻く環境は大きく変化しました。
一時期の急拡大から、今は安定期・定着期に入り、世の中全体のニーズが
「大規模なブーム」から「必要な人が必要な深度で学ぶ段階」へ
静かにシフトしています。
パーソナルカラーや骨格診断が広く普及したことで、
“知る”ことは以前よりずっと容易になりました。
その一方で、情報が増えたからこそ
「結局どれが正しいのか分かりにくい」という声も増えています。
今の市場は、
“広く浅い診断”のニーズは減り、
“深く丁寧に寄り添う診断”のニーズが残る
という、より成熟した段階に入りました。
■ 骨格12分類は“終わる手法”ではなく、“専門領域”へ移行していく
骨格12分類は、単なるファッション分類ではなく、
「外見×個性の翻訳言語」 として確立してきた体系です。
ただ、ここから先は
「誰もが気軽に受ける診断」というより、
専門家が扱う深い分析 として残っていきます。
これは衰退ではなく、
“本来あるべき形に戻る” と私は捉えています。
■ 私たちの立ち位置
COLOR&STYLE1116とKPFAは、
「深い分析・丁寧な翻訳・再現性のある本質理解」を大切にしてきました。
12分類が“流行”ではなく“体系”として扱われているのは、
協会員の皆さまの学びと実践の積み重ねのおかげです。
市場の規模に左右されず、
**“必要とされる方に確かな価値を届ける”**という
本質的な立ち位置は、これからも変わりません。
■ これからの協会員の皆さまへ
今後、サロン運営や活動の形は、
それぞれの生活背景や価値観によって、
より多様になっていきます。
たとえば、
- 家庭や本業と両立しながら、無理のない形で続ける方
- 起業家・専門職向けに、外見戦略として深めていく方
- 50代以降の女性に向けた「人生の第二章」をサポートする方
- 少人数のお客様と、長く関係を築いていくスタイルに移行する方
どれが正解・不正解というものではありません。
また、これまでのように
新規のお客様を獲得し続けることに一喜一憂する段階から一歩進み、
- 法人イベントや企業案件を軸に活動する
- リピート診断や継続的なサポートに重きを置く
といった形へと、
仕事の取り方そのものをシフトしていく選択肢も、
これからは現実的な道として広がっていきます。
協会として大切にしているのは、
一つの成功モデルに当てはめることではなく、
それぞれが自分に合った形で、
無理なく、そして長く続けていけることです。
■ 最後に(代表として)
外見は、その人の人生に静かに寄り添うものです。
私たちの仕事は派手さや勢いではなく、
その方の軸を整え、長く支えることにあります。
市場の変化に一喜一憂する必要はありません。
むしろ成熟期に入った今こそ、
“本質を扱える人”が選ばれる時代です。
協会としては、
体系の整備・情報のアップデート・品質の維持に引き続き取り組み、
皆さまが安心して活動できる環境を守っていきます。
どうか、
無理をせず、誇りをもって、
それぞれのペースで続けてください。
皆さまの活動が、
誰かの人生を照らす力になることを、
心から願っています。
代表理事 山﨑真理子






